おしゃれでお得なウッドデッキを新築で作るコツを解説
お庭を快適でおしゃれな空間にしてくれるウッドデッキ。
いざお庭にウッドデッキを作りたいと思っても、「建ぺい率や容積率が関係するらしい」ことや「どれくらい施工費用がかかるのか」など、悩ましい点が多くて二の足を踏まれている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、おしゃれなウッドデッキを作るポイントや費用、建ぺい率や容積率の注意点などを詳しく解説していきます。
これから新築でウッドデッキの設置を検討される方、おしゃれなウッドデッキを作りたい方は、ぜひ最後までお読みいただき、理想のウッドデッキを設置する参考にしてください。
おしゃれなウッドデッキを作る4つポイント
ウッドデッキを設計する際に、知っておくとおしゃれな空間作りができる4つのポイントをご紹介します。
①ウッドデッキをおしゃれに見せる色を選ぶ
おしゃれなウッドデッキを作るためには、色選びが重要です。
ウッドデッキの色は外観の印象を決めるだけでなく、室内のフローリングと屋外の床材の色をつなげることで、空間を広く見せる効果があるからです。
おしゃれな色でおすすめなのは、ブラウン系、ホワイト系、グレー系の3種類です。
<色の特徴>
特徴 | |
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ブラウン系 |
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ホワイト系 |
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グレー系 |
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暗い色味は泥汚れやホコリが目立ちやすくなります。色選びの際は掃除にかかる手間も考慮し、おしゃれな空間を維持する時間も念頭に置いて選択しましょう。
②ウッドデッキとフローリングを合わせておしゃれにする
屋外のウッドデッキと室内のフローリングの色調と合わせ、統一感を持たせると、空間がおしゃれに仕上がります。室内からウッドデッキを見たときも広がりを感じ、開放感があるでしょう。
ウッドデッキは屋外にあるため、フローリングと同じ素材を使うことは難しいです。そこで色調を合わせて、まるで同じ素材を使っているかのようにすることで、おしゃれに見せる効果があります。
③経年変化の少ない樹脂製人工木を選んでおしゃれな雰囲気をキープ
ウッドデッキの素材は、メンテナンスがしやすく、長期間の使用に耐えられる樹脂製人工木を選びましょう。樹脂製人工木は高級感のあるおしゃれなデザインも多く、耐候性・耐久性に優れているためです。
天然木は自然の風合いが魅力ですが、腐りやすく、カビやシロアリの対策が必要です。2〜3年に1度のペンキ塗装をしないと、木の表面がはがれてしまいます。
樹脂製人工木ならば表面の変化がなく日々の掃除もしやすいため、長期間メンテナンスしなくてもキレイな状態を保てます。
④施工跡を徹底して見せないことでウッドデッキのおしゃれさがUP
ウッドデッキには一般的にネジを使って施工しますが、そのネジなどの施工跡が見えないようにしましょう。
ネジは小さいものですが、意外に悪目立ちするものです。見えてしまうとおしゃれな雰囲気を台無しにしてしまいます。
ネジを横止めにする、ネジ自体の色もできるだけ床板と同じ色にする、といった工夫で目立たなくなります。
おしゃれなウッドデッキを作るためにかかる費用
この章では、おしゃれなウッドデッキを購入するための費用について解説します。
依頼する工務店によって詳細な費用は変わりますが、目安があると検討しやすいため、ぜひ参考にしてみてください。
メンテナンスしやすい樹脂製人工木のウッドデッキの費用
樹脂製人工木のウッドデッキの施工費、材料費の相場は下記の表になります。
意外と幅があるので、商品を選択する際には、機能やデザインだけでなく、価格の詳細なども確認しましょう。
<樹脂製人工木:価格の目安>
施工費 | 1㎡あたり約20,000〜35,000円 |
材料費 | 1㎡あたり約10,000〜40,000円 |
合計10㎡(約3坪)として | 約30〜75万円 |
自然な風合いが魅力の天然木のウッドデッキの費用
天然木には、おしゃれなウッドデッキに適した、柔らかい材質の「ソフトウッド」と硬く耐久性のある材質の「ハードウッド」の2種類があり、それぞれ価格が異なります。
ソフトウッドは価格が安く購入しやすい、ハードウッドは少し割高ですが害虫や腐食に強いという特徴があります。
<ソフトウッド(針葉樹):価格の目安>
レッドシダー・サイプレス・ホワイトウッド・マツ・ヒノキ・エコアコールウッドなど
施工費 | 1㎡あたり約25,000〜30,000円 |
材料費 | 1㎡あたり約15,000〜30,000円 |
合計10㎡(約3坪)として | 約40〜60万円 |
<ハードウッド(広葉樹):価格の目安>
イタウバ・イペ・ウリン・アマゾンジャラ・セランガンバツなど
施工費 | 1㎡あたり約35,000円 |
材料費 | 1㎡あたり約15,000〜30,000円 |
合計10㎡(約3坪)として | 約50〜65万円 |
ウッドデッキの日除け・屋根付きの費用
ウッドデッキに日除けを付けたり、屋根付きにすると、天候にあまり左右されなくなり使い勝手が向上します。
屋根 | 15万円~(取り付け費、基礎工事費、防水加工費、製品代込み) |
オーニング・シェード | 21万円~(施工費と製品代込み) |
オーニングとは、可動式のシェードのことで、布製のひさしのような形状です。
両脇に骨組みがあり建物に取り付けるため頑丈な作りになっています。ひさしを巻き取ることができ、操作には手動式と電動式があります。雨除けとしても使えます。
シェードとは、薄手の大きな布を窓の上部から斜めに貼る布製の日除けのことです。オーニングよりも薄く網目の大きい布のため、雨除けには向いていません。
ウッドデッキがおしゃれ&便利になるオプションの費用
ウッドデッキをさらにおしゃれに、便利にするオプション費用の目安はこちらです。
ステップ(階段) | 一段の価格は約40,000〜50,000円 |
床下囲い(柱を隠す) | 1間(約1.8m)あたり約10,000円 |
フェンス(目隠し) | 1mあたり約15,000〜20,000円 |
収納ふた(床下収納) | 約50,000〜80,000円 |
晴れた日は洗濯物を干したい、友人とバーベキューをしたいなど、ウッドデッキの使い方を想定していることもあるでしょう。その場合、外から入るための階段や、道具を収納する場所などを設置しておくと、ウッドデッキの利便性が高まります。
ウッドデッキの使用目的や設置場所にあったオプションを検討しましょう。
おしゃれなウッドデッキを作るときに注意すべき「建ぺい率」と「容積率」
この章ではウッドデッキの「建ぺい率」と「容積率」について解説していきます。
「建ぺい率」と「容積率」には用途地域や道路幅、地域の条例などで上限値があります。それを超えるようなウッドデッキは設置できないので、ここで確認しておきましょう。
1階のウッドデッキは基本的に建ぺい率に含まれない
建ぺい率は敷地面積に対して、建築面積の占める割合を表す数値です。
ウッドデッキは建築物として扱われるかどうかで、建ぺい率に加算されるかで決まります。1階に作られるウッドデッキは、ほとんどの場合、建築物としては扱われません。
<1階:建ぺい率での扱い>
屋根なし | 建築面積に含まれない |
屋根あり・3方向が開放的 | 建物からの長さが2m以下なら含まれない 2m以上なら先端から2mを超えた建物側の部分は含む |
屋根あり・3方向が閉鎖的 | 建築面積に含まれる |
2階のウッドデッキは基本的に建ぺい率に含まれる
2階以上で建物から張り出した形状のウッドデッキは、多くの場合、建ぺい率に加算されます。
<2階:建ぺい率での扱い>
屋根なし・3方向が閉鎖的・階下に柱や壁がある | 建築面積に含まれる |
屋根なし・出幅が1mを超える場合 | 先端から1m以上の建物側の部分は建築面積に含まれる |
屋根なし・3方向が開放的・出幅が1m以下・階下に柱や壁なし | 建築面積に含まれない |
自治体によって条例が異なります。例えば、すのこ状のウッドデッキが建ぺい率に含まれるか、お住まいの地域によっても扱いが変わります。
詳しくは自治体に問い合わせて確認をしておきましょう。
ウッドデッキは基本的に容積率に含まれない
容積率とは、敷地面積に対して、建物の延べ床面積があるかを表す数値です。建ぺい率と同様、用途地域によって上限が決まっています。
<容積率での扱い>
1階・屋根なし | 延べ床面積に含まれない |
2階・屋根なし・3方向が閉鎖的・突出した長さが建物から2m以内 | 延べ床面積に含まれない |
2階・屋根なし・3方向が閉鎖的・突出した長さが建物から2m超 | バルコニーの先端から2mまでの部分は延べ床面積に含まれない |
1階・2階・屋根ありなど | 延べ床面積に含まれる場合がある |
こちらも建ぺい率と同様、自治体によって基準が異なるため、事前に調べておきましょう。
おしゃれなウッドデッキにするならインテリアを設置しよう
ここではウッドデッキをおしゃれに演出する、屋外用のインテリアをご紹介します。快適でくつろげるウッドデッキにするためのテクニックを押さえておきましょう。
ガーデン家具でウッドデッキをアウトドアリビング空間に
ガーデン家具を備え付けると、洗練されたおしゃれなウッドデッキにアレンジできます。
ラタンのソファやハンモック、間接照明を設置すれば、おしゃれなリゾートホテル風に。夜間に間接照明をつけると、幻想的な空間が楽しめます。
北欧スタイルを目指すなら、大きめのテーブルやバーベキューグリルを常時設置しておきましょう。アウトドアクッキングによって、いつでも家族でアウトドア気分を味わえます。
ウッドデッキに大型プランターや植栽を添えて緑を楽しむ空間に
ウッドデッキを緑の楽しめる空間にするのもおすすめです。大型のプランターを設置したり、ウッドデッキの一部をくりぬき植栽をしたり、周辺に花壇を設けてガーデニングを楽しむのもいいでしょう。
緑豊かな空間は、家族にとってゆっくり過ごせる憩いの場として活躍します。
ウッドデッキに屋根をつけて天候の変化に強い空間に
日差しの強い日や雨の日でも使えるように、ウッドデッキに屋根をつけるのもおしゃれです。ただし、しっかりした屋根を設置してしまうと、建ぺい率に加算されてしまいます。
そこで、簡易式のおしゃれな屋根を設置することを検討してみましょう。
キャンプで使われるタープ、バルコニー用パラソル、シェード、オーニング(可動式シェード)などは、布製で扱いやすい魅力があります。シェード以外は雨除けも可能です。
目隠しを設置してプライベートな空間に
ウッドデッキが敷地外の道路から見えることが気になる場合は、おしゃれな目隠しをしましょう。
ウッドデッキと色調を合わせたウッドフェンスや、トレリス(植物をからませる格子状フェンス)、野外用カーテンで目隠しすると、外からの視線を遮ることができます。
おしゃれなウッドデッキの活用例
この章では、おしゃれなコーディネートによって、ウッドデッキを巧みに活用した施工例をご紹介します。
庭全体をウッドデッキにしてオープンカフェ風
狭い庭にウッドデッキを設けたい場合、「小さめのウッドデッキと芝生の庭」にせず、庭全体をウッドデッキにして活用することも可能です。
地面よりも高いウッドデッキにガーデン家具を設置すると、浮遊感のある非日常的空間となり、デザイン性の高い空間が実現できます。アウトドアリビングとしても使いやすいでしょう。
例えばウッドデッキのコーナーにL字型のベンチを設置すると、おしゃれなオープンカフェ風に演出できます。
ウッドデッキとテラスを組み合わせて高級リゾートホテル風
ウッドデッキとテラスをステップ(階段)でつなげると、高級リゾートの中庭のような景色を作り出せます。
ウッドデッキとテラスに使う床材の色や材質を変えて設置すれば、変化に富んだ空間ができ、デザイン性の高いおしゃれな空間を楽しめます。
ウッドデッキの中庭と大きな窓で開放的な空間
中庭にウッドデッキと大きな窓を配置すれば、プライバシーを確保しながらも、おしゃれで開放的な空間ができます。
ウッドデッキと室内の床材の色調をそろえることで床がつながり、中庭に日光が差し込むと美しい延長空間が浮かび上がります。
床材を一部くり抜いてシンボルツリーを植え、夜間にライトアップすれば、屋内から雰囲気のある中庭を楽しめるでしょう。
ウッドデッキを敷いた暖かいサンルーム
ウッドデッキをサンルームにするのも、おしゃれで使いやすいでしょう。
天井や壁を作ることで、雨が入り込む心配がなくなるため、室内と同じインテリアが置けるメリットがあります。
ウッドデッキの素材によっては足への当たりも柔らかく、足元を暖かくすることもできます。さらにマットなどを敷けるため、居心地のいい空間が追求できます。
洗濯物を干すための物干し竿を設置できるようにしておけば、天候の悪い日の室内干し場所として重宝するでしょう。
ベランダをウッドデッキにしてプライベートガーデン風
2階のベランダにウッドデッキの床材を設置して、プライベートガーデン風にしてもおしゃれですね。
ベランダは日当たりがいいため、ガーデニングを楽しむのにも適しています。
屋内の床材と色調を合わせて空間を統一することで、ベランダと接している部屋も広く感じられるでしょう。ベランダに設置しやすいシェードなどを使えば、夏の強い日差しや冬の寒風から植物を守ることも可能です。
まとめ
ここまで、おしゃれなウッドデッキを作るポイントや費用、建ぺい率や容積率の注意点までを詳しく解説してきました。
自宅にウッドデッキがあると、家族と楽しい時間を過ごしたり、心身を開放してくれる癒やし空間として活用したりできます。
そんなおしゃれなウッドデッキを作るポイントで重要なのは、色と素材の選択です。納得のいく選択をして、快適でおしゃれなウッドデッキを実現させてください。
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当社は兵庫県で30年間、3,000棟の施工実績を誇る工務店です。姫路市の地域に密着して注文住宅を多数手掛けてきました。
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