注文住宅が傾いた時でも安心の地盤保証制度
注文住宅を建てる際、家自体に目を向けがちですが土地もとっても大切な要素のひとつ。実際に建てる前に地盤調査を行い、もしもの場合でも大丈夫なように地盤保証の契約をしておくと安心です。とは言っても「地盤調査?」「地盤保証って何?」と思う方も多いですよね。
今回は土地をしっかりと見極めて注文住宅を建てるお手伝いにもなる地盤調査・保証制度についてご紹介していきます。注文住宅の土台となる地盤が固まっていれば、家の劣化だけではなく災害にも強い注文住宅になるので忘れずに地盤調査と保証制度をかけておきたいですね。
地盤調査とは
地盤調査は、建物・構造物の性能に大きくかかわる地盤の強度などをあらかじめ把握し、地盤が沈むなど欠陥の発生を防ぐための調査のことを言います。長く安全に暮らすためにも、注文住宅を建てる前に地盤調査を行うことは必須と言っても過言ではありません。
地盤調査には大きく四種類にわけられます。スウェーデン式サウンディング試験、スクリュードライバーサウンディング試験、ボーリング調査、表面波探査法の四つのテスト方法があります。
その中でも注文住宅でよく使われているのはスウェーデン式サウンディング試験と呼ばれているタイプですが、最近ではスクリュードライバーサウンディング試験でテストを行うところも多くなっています。より簡単で精度が高く、ローコストになっているので、地盤調査で活躍しています。
地盤を保証する制度
地盤調査とセットで扱われる地盤保証制度は、もし万が一、注文住宅が地盤の沈下によって家全体が傾いたり、壁に亀裂が入ったりした時、被害のある部位を修理する費用を保証してくれる制度です。
地盤は単に土や石だけで構成されているわけではなく、空気や水分も含んでいます。そのため注文住宅を建てるとその建物の重みで土の中の水分が増減したり、空気が逃げたりすることによって稀に地盤が沈むことがあります。その現象を不同沈下と言います。
この不同沈下が起こることにより、注文住宅が傾いてしまったり、また一部に負荷がかかってしまって亀裂が入ってしまったりといった実害が出る場合があります。均一に地盤が沈めば問題ありませんが、やはり傾いてしまうことも有り得てしまうのです。
ここで知っておいてほしいのは、注文住宅自体に不備があるわけではないこと。家自体ではなく、地盤に問題があるので住宅会社が悪いわけではありません。なので、地盤調査・制度を利用しないとどこも費用を負担してくれない事態に陥ってしまいます。
そうならないためにも地盤保証制度を受けておけば、長く住まう中で注文住宅に損害が出たときでも安心ですね。
安心できる会社と契約を
「信頼のある住宅会社だから大丈夫」というわけではなく、上記の通り保証会社などによる保証制度になります。そのため、地盤保証制度を利用する場合にはしっかりとその保証会社は信頼できるかどうかを見極め、契約することをおすすめします。