住宅展示場に予約なしで行ってもいいの?モデルハウスの見学方法を解説
住宅展示場を見学する主な目的は、自分の家づくりの参考として、実物のモデルハウスを目で見て指で触れることで、その建築会社が建てる住宅について深く理解ができることです。
さまざまな住宅展示場を訪れることで、工務店やハウスメーカーの特徴や強みを知ることができて、ご自身の家づくりに活かせます。
そんな魅力溢れる住宅展示場ですが、いざ見学するとなると「予約なしでも大丈夫なのか?」「どんな準備が必要なのか?」と不安になってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、住宅展示場を見学するための準備から始まり、予約について、さらにはメリット・デメリット、見学するときのチェックポイントなどを詳しく解説していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、ご自身が住宅展示場を見学する際の参考になさってください。
住宅展示場は予約なしで行ってもいい?
住宅展示場のモデルハウスは予約なしで見学ができます。
「好きな時間に見学したい」「軽く雰囲気を見たいだけ」という場合は、予約なしで訪れていいでしょう。
ただし、最近は事前登録が必要な住宅展示場が増えてきたので、予約なしで訪れるのには注意が必要です。その理由はお分かりだと思いますが、新型コロナウィルス感染予防の観点からです。あらかじめ来訪の予約が必要だったり、展示会場内での三密を避けるために一度に見学できる人数を制限したりする住宅展示場が少なくありません。
ですので、予約なしに住宅展示場を訪れても、そもそも入場できなかったり、人気のあるモデルハウスでは入るのに長い待ち時間がかかったりといったことが起きる可能性があります。
住宅展示場を予約なしで訪れることは、自分の好きな時間に好きなだけ見学できるというメリットがある反面、もしかするとお目当てのモデルハウスが見学できないというデメリットが存在することも覚えておきましょう。
住宅展示場のモデルハウス見学の流れ
続いては、前述のような不測の事態に出会わないために、予約なしで見学する実際の流れを解説していきましょう。
見学前の事前準備
当日に何をすべきか明確にするために、事前準備をしておきましょう。
家族で要望をまとめておく
住宅展示場を見学する前に最も大切なことは、共に暮らす家族と家づくりに関する要望を共有することです。
これから末永く共に住まう家族の要望をまとめることで、家づくりで大切にする点の優先順位が明確になります。そうすれば、当日モデルハウスを訪れた際も、見学すべきものの優先順位が明確になるので効率よく順序立てて見学できます。
また、営業担当者に家族の要望についての具体的な質問を問いかけやすくなります。住まいのプロから的確なアドバイスを受けるためにも、質問をしっかりと用意しておくといいでしょう。
家族の要望は、基本的に以下の3つの項目で意見をまとめるといいでしょう。
・家の広さや部屋の数、間取りについて
・こだわりたい住宅設備やインテリアについて
・耐震性、断熱・気密性などの住宅性能について
また、これらの要望に合わせた、予算の上限、住宅ローンの借入金額についても概算でいいのであらかじめ検討しておくと、営業担当者との相談がスムーズに進みます。
モデルハウスの情報を集める
訪れようとしている住宅展示場に、どんなモデルハウスが展示されているのか、あらかじめ主催する工務店やハウスメーカーのホームページで確認しておきましょう。事前に見学したいモデルハウスの候補を絞っておけば、当日の大まかな行動が決まり、効率的に見学できます。
また、すでに見学したいモデルハウスがある場合には、ホームページの住宅性能の紹介ページや資料請求などをして事前に情報を集めておきましょう。
なぜなら、モデルハウスの見学中に営業担当者と住宅購入に向けた打ち合わせに移行することも珍しくないからです。事前にモデルハウスの情報を知っておけば、担当者とその場でスムーズな話し合いが進められます。
また、お目当てのモデルハウスをチェックする際に見学できる時間帯を忘れずにチェックしておきましょう。同じ展示会場でも、モデルハウスごとに見学できる時間帯が異なる場合が往々にしてありますのでご注意ください。
チェックリストを作成する
展示会場で当日チェックすべき事柄をリストにしておきましょう。
チェックリストの内容は、実際に目で見て確認しておきたいこと、営業担当者に質問したいことになります。
出掛ける前になって慌てないように、持ち物リストを書き出すこともおすすめです。
当日は、営業担当者から聞いた話やモデルハウスを見て考えたことをメモしておくと便利です。メモ帳や筆記用具、寸法を測るメジャーなどを持ち物リストに加えておきましょう。
見学時に抑えたいチェックポイント5つ
モデルハウス見学の際に、確認しておくべきポイントを5つ紹介します。
見学ポイント①最新の住宅設備
モデルハウスの見学は最新の住宅設備をチェックしましょう。
省エネルギー住宅を実現する、太陽光パネルや家庭用蓄電池、それを管理するHEMS(Home Energy Management System(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム))など、最新の住まいの設備を体験できるチャンスです。
最新の設備を見ることで、工務店やハウスメーカーの強みや設備のトレンドが分かります。ご自身の家を建てる際の参考になるので、ぜひチェックしましょう。
ただし、モデルハウスの設備は標準仕様ではなく、ハイグレードな設備を展示している場合が多いので注意が必要です。当然ながら、グレードが高ければそれだけ費用はかかってしまいます。設置している設備の仕様、費用について営業担当者に確認しておくと、いざマイホームに導入するとなったときの参考になります。
見学ポイント②建物の住宅性能と工法
工務店やハウスメーカーの住宅性能や工法をチェックしましょう。
特に、地震や他の災害に対する耐震性・耐久性、室内の温度を保つための断熱性・気密性について、チェックしておくことをおすすめします。
住宅性能が高いほど費用がかかるというデメリットがありますが、実際に家を建てた後の住み心地や安心感、家を建てあとの光熱費を削減できるというメリットがあります。また、耐震性能や省エネ性能に特化した住宅は、税金の減額や自治体の補助金を取得できる場合もあります。
住宅性能や工法のメリット、デメリットを体感できるのも、住宅展示場の見学ならではの利点です。ホームページやカタログの数値で表せない住宅性能や工法を実際に目で見て、気が付いた点などをメモしておきましょう。
見学ポイント③屋内の寸法やインテリア
家族が実際に住むことを想定しながら、建物内の広さや部屋の数、間取りをチェックしましょう。
このとき、巻き尺とメモは必需品です。あらかじめ、現在使用している大きな家具や家電製品の寸法を計っておくと、モデルハウスの間取りを参考にして、設置の可否や設置したときの雰囲気をチェックできます。
また、使いやすそうな空間と感じたらサイズを測ってメモを取ることを忘れずに。ご自身、ご家族にとって快適な空間のサイズを具体的な数値として知ることができます。
また、快適な空間作りといえば、欠かすことのできないインテリアのコーディネートも忘れずにチェックしておきたいポイントのひとつです。モデルハウスのインテリアはプロのコーディネートが手掛けたものほとんどです。インテリアをはじめ、小物や観葉植物のセレクト、配色、配置などが参考になります。スマートフォンで写真に収めて記録しておけば、自身がインテリアをコーディネートするときの参考資料になりますし、業者に依頼するときにも具体例として提示しやすくなります。
日常的に使う機能、ドアや窓などの仕様も実際に触れてみて使いやすさを確認しておきましょう。実際に試すことで、どんな仕様のドアや窓がご自身やご家族にとって使いやすいのかわかります。ホームページやカタログではわからない、モデルハウスだからこそ知ることのできる部分です。
意外に皆さん見落としがちなのが、コンセントやスイッチの位置の確認です。モデルハウスのコンセントやスイッチの配置は使いやすいように最適化されているので参考になります。家電製品をよく使うキッチン周りやリビングを中心に、部屋の目的別にコンセントのスイッチや位置をモデルハウスで確認しましょう。
見学ポイント④建物の素材や建材
モデルハウスに使われている素材や建材を調べましょう。
見た目の印象だけでなく、実際に触ってみて素材の質感を確認します。例えば、無垢材の床なら、裸足で歩くと自然素材の柔らかい肌触りがしっかり感じられるはずです。「自分の家にも、この素材を取り入れたい」といった、新しい発見があるかもしれません。
見学ポイント⑤担当者の態度
モデルハウスを一通り見学したら、その担当者とじっくり話をしてみることをおすすめします。担当者からモデルハウスの説明を受けて、ご自身が見学で感じた気になる点などを聞いてみましょう。そこで詳しいことを話すことができない担当者でしたら、その工務店、ハウスメーカーはあまりおすすめできないかもしれません。
また、対話以外にも、服装やマナーがちゃんとしているかをチェックすることも大切です。工務店、ハウスメーカーとは家を建てた後も末永くお付き合いをする相手です。信頼できる会社にお任せしたいものですよね。
見学後の振り返り
見学を終えて家に帰ったら、展示場で見たり聞いたりしたことを整理して、撮った写真と共にまとめておきましょう。
また、住宅建築に向けてご家族と話し合っておきましょう。
実際にモデルハウスを見学したことで、家族の中でも建てたい家のイメージが具体的になったはずです。「こんな間取りにしたい」「この設備を取り入れたい」などの要望を出し合って、叶えられそうなものと妥協が必要なものを、まとめておきます。絶対欲しいものとできれば欲しいもの、といった優先順位をつけることも大事です。
その際に、予算についても再び話し合いましょう。
営業担当者のアドバイスを参考に、要望の広さと間取りを実現するのに必要な予算はいくらか、用意できる頭金と住宅ローンの金額、返済までの計画を明確にしていきます。
要望の優先順位と予算が決まったら、住宅展示場から持ち帰った情報を踏まえて、工務店やハウスメーカーを絞り込みましょう。ここで理想の会社が見つかれば、本格的な家づくりが始まります。
事前登録なしで住宅展示場に行くメリット・デメリット
住宅展示場の見学は予約なしで行けますが、予約なしの場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。予約した場合と比較しながら解説していきます。
事前登録なしのメリット
時間を気にしなくていい
住宅展示場を好きな時間に訪れて、自由に見学できます。
たまたまできた空き時間や買い物のついでに立ち寄っても問題ありません。また、急用でモデルハウスを訪れることができなくなっても日を改めるだけで済ませられます。
見学するモデルハウスをその場で選べる
住宅展示場に行き、実際に外観や雰囲気を見てから、見学するモデルハウスを選べます。
予約をしていた場合、展示場で興味を持ったモデルハウスがあったとしても、すでに予約しているモデルハウスの時間の都合で十分な見学ができないかもしれません。
その場のインスピレーションで選びたい方は、あえて予約なしで行くのもいいでしょう。また、建物の混み具合を見て、見学する順番を変えられるのもメリットですね。
熱心な営業を受けなくて済む
予約してから訪れると、住宅購入に前向きな客だと判断されて、見学後も熱心な営業を受けることがあります。
住宅購入にそこまで前向きではない場合や、営業を断るのが億劫、というときには、予約なしで行く方が気軽な気持ちで見学できるでしょう。
事前登録なしのデメリット
気になるモデルハウスが見られない可能性がある
モデルハウスによっては、入場できる人数を制限していたり、事前登録が必須だったりということがあります。その場合、せっかく目的のモデルハウスがあっても、見学ができず無駄足になってしまいます。
また、モデルハウスによっては見学できる時間帯や曜日が決まっているケースもあります。予約しない場合であっても、事前にホームページやチラシなどで最低限の情報は確認してから出かけましょう。
待ち時間が発生することがある
土日や祝日などの休日には、イベントが開催されていることが多く、住宅展示場が混みあっている可能性が高いです。長い時間待たされてしまい、ゆっくりと見学ができないといったケースが考えられるでしょう。
予約しないで行く場合は、混雑が予想される日時を避けて訪れるようにするといいでしょう。
丁寧な説明を受けられない
予約をせず飛び込みで入った場合、手が空いている営業担当者が接客することになります。忙しい時間帯には、一人ひとりに割ける時間は短くなるでしょう。
予約することで、その時間いっぱい、営業担当者の案内を受けられます。確実に相談したい場合には、事前登録をおすすめします。
まとめ
住宅展示場は予約なしで見学できますが、気軽に出掛けられる代わりにデメリットもあることを紹介しました。展示場を見学する目的は、ご家族の住宅計画によって異なります。ご紹介させていただいたチェックポイントを踏まえて、ご家族に合った見学方法をご検討ください。
今回の記事で紹介した内容が、住宅展示場を見学する際に参考になれば幸いです。
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