洗面台の選び方で後悔したくない人必見!注文住宅におすすめのポイントと注意点
毎日使う洗面所を快適な空間に仕上げるためには、洗面台の選び方が非常に重要です。注文住宅を検討中で、どのような化粧台を選んだらいいのか迷う方も多いでしょう。
この記事では、洗面台を選ぶポイントやお悩み別の解消方法を具体的に解説します。ストレスのない洗面所を手に入れたい方は、ぜひ参考にしてください。
使い勝手を良くする洗面台の選び方
注文住宅の洗面台を選ぶ際は、後悔しないように慎重に検討する必要があります。満足度の高い洗面所を完成させるために注意したい、洗面台の選び方についてポイントを5つ紹介します。
サイズの選び方
洗面台のサイズは、設置する場所に合わせて決めるのが一般的です。幅・高さ・奥行きが関係するため、それぞれのサイズ選びについて解説します。
幅
注文住宅の洗面台の幅は75cmか90cmが主流なものの、100cm以上のワイドサイズも少なくありません。サイズ別の特徴は、以下の通りです。
幅 | 特徴 |
75cm | 普段の使い方なら十分な広さ |
90cm | ボウルや周りのスペースが広がる |
100~120cm | カウンターが広く、化粧品を置くスペースが増える |
150cm | 座ってメイクできるスペースもつくれる |
広さが増すほど使い方のバリエーションが増えるものの、使い方を明確にしておかないと場所を取るだけになってしまいます。図面だけでイメージできない場合は、住宅会社のモデルルームで実物を見るのもおすすめです。
奥行き
洗面台の奥行きは55cm前後が一般的で、ボウルの使い勝手には問題ありません。スペースに限りがある場合は、45〜50cmのコンパクトサイズを選びましょう。ただし、ボウルが小さめなので水ハネには注意が必要です。
高さ
洗面台の適切な高さは「身長÷2」が目安とされ、身長が160cmなら80cm、170cmなら85cmが適しています。洗面台の高さは75cm、80cm、85cmと5cm刻みで選べるため、目安のサイズに近いものを選びましょう。
お子さんがいたり、夫婦で身長差があったりする場合は、身長の高いほうに合わせます。洗面台の高さが低いと腰に負担がかかり、腰痛の原因になる可能性があるためです。
洗面ボウルの選び方
ボウルは洗面台の水受け用の器で、材質・形・サイズ・設置スタイルの4つの要素から選べます。
材質
洗面台ボウルに使われる主な材質は以下の通りです。
陶器 | ・光沢があり滑らかな表面が特徴 ・汚れが染み込みにくく、掃除がしやすい ・硬いものを落とすと割れやすい |
人工大理石/人造大理石 | ・人工大理石は樹脂が主成分 ・加工がしやすくカウンターと一体になった製品がある ・人造大理石は高級感がある |
ホーロー | ・衝撃や傷に強い ・汚れが染み込みにくい ・選べるメーカーが限られる |
ガラス | ・デザイン性が高い ・表面が滑らかで、掃除がしやすい ・重いものを落とすと割れやすい |
形
ボウルの形は「円形」と「角型」があり、実用上も違いがあります。
- 角型:角までボウルとして使用でき、水ハネがしにくいのがメリット
- 丸型:掃除がしやすく、周りに小物を置きやすい
サイズ
ボウルの主なサイズは50cm前後で、水ハネが少なく、雑巾などを洗う際もちょうどいい大きさです。40cm前後のコンパクトサイズは、使いにくさを感じる可能性もあるため、実物の確認がおすすめです。
設置スタイル
ボウルの設置スタイルには、以下の4つの種類があります。
ベッセルタイプ
洗面ボウルをカウンターの上に置くスタイルで、ボウルとカウンターの間に段差やくぼみができるのが特徴です。
半埋め込みタイプ
洗面ボウルをカウンターに半分埋め込むスタイルで、ボウルのデザインがある程度見えます。
埋め込みタイプ
ボウルのほとんどがカウンターに埋め込まれるスタイルで、スッキリとしたデザインと掃除がしやすいのが特徴です。
一体型タイプ
カウンターと洗面ボウルが一体化しているスタイルで、シンプルなデザインが好みの方や清潔感を重視する方におすすめです。
収納スペースの選び方
洗面台を選ぶ際は、収納スペースの検討も重要です。生活感のない洗面所や使い勝手の良い洗面台にするための手順を紹介しましょう。
1.入れるものをチェック
洗面台に収納するものをリストアップし、必要な容量を明確にします。お子さんが小さい場合は、成長後を想定して考えましょう。
2.標準装備の収納に入るか確認
注文住宅に標準仕様の洗面台が用意されている場合、リストアップしたものが入るか確認します。実際の生活をイメージしながら、収納場所や配置を考えると失敗しません。頻繁に使うものは取りだしやすい位置に配置するのがポイントです。
3.入らないものに必要な収納を選ぶ
収まらないアイテムがわかったら、追加の収納を選びましょう。よく使うものはオープン棚や引き出しを、見せたくないものは扉付きの収納がおすすめです。洗面台の近くになくても困らないものは、別の場所に置くとスペースを圧迫しません。
水栓の選び方
水栓については、「シャワー機能」や「自動水栓」を選ぶかどうかが主な選び方です。どちらも必須の機能ではないため、ほんとうに必要かどうかを慎重に見極める必要があります。
シャワー機能
シャワー機能があると、洗面台で髪を洗う際に便利です。蛇口が伸びるため、ボウルの掃除が簡単になるというメリットもあります。洗面台で髪を洗う必要がなければ、シャワー機能のない水栓でも十分でしょう。
自動水栓
蛇口の先に手をかざすと自動的に水が出るため、手が汚れていてもレバーを触らずに済みます。センサーやモーターを使用しているため、故障した場合の修理費用が通常の水栓よりも高くなるのがデメリットです。
鏡の選び方
洗面台の正面に鏡をつける場合、注目すべきポイントが2つあります。
1. 枚数
鏡の枚数は1〜3枚まであり、ヘアスタイルを横や斜め後ろから確認したい場合は2枚以上がおすすめです。鏡の裏側が収納になっているタイプもあり、小物をしまうのに役立ちます。最近は、1枚の鏡でシンプルにまとめた洗面台が人気なため、収納スペースには工夫が必要です。
2. 曇り止め
鏡の表面に曇り止め加工や裏側に曇り止めヒーターが設置されているタイプだと、お湯を使用しても曇りにくいメリットがあります。メーカー製の洗面台は標準装備されている場合が多いものの、造作洗面台では曇り止め加工がされていない製品もあるので注意が必要です。
洗面台の選び方注意すべき3つのポイント
注文住宅の洗面台を選ぶ際に注意すべきポイントは、主に3つあります。入居後に後悔しないためにも、事前に確認しておくのが大切です。
ショールームで実物を確認しておく
洗面台にはさまざまな種類があり、パンフレットやWebページだけでは確認しづらい点があります。ショールームに足を運び、実物を見ながら以下のポイントをチェックするのがおすすめです。
- 収納棚の高さ
- コンセントの位置
- ボウルの形状
- 水栓金具の種類など
サイズや配置に注意
注文住宅の間取りによっては、お風呂場や脱衣所の扉と干渉してしまう可能性があります。「扉を開けると鏡が見えなくなってしまう」「引き出しがドアにぶつかる」というような失敗を防ぐためにも、扉の開閉スペースや周囲の状況を慎重に検討しましょう。
要望と予算を明確にする
洗面台の検討にあたって、どのような機能やデザインが必要かを具体的にイメージします。壁や床、壁紙についても一緒に考えると使い勝手が格段に上がります。すべての予算をしっかりと把握したうえで、洗面所を完成させるのが重要です。
お悩みのタイプ別洗面台の選び方
注文住宅で洗面台を選ぶ際によくあるお悩みと具体的な対処法をお伝えします。事前にトラブルの原因を解消でき、新生活を快適に送れるようになります。洗面台を選ぶためのアドバイスとして参考にしましょう。
洗面台が狭い
洗面台を広く使うためには、3つのポイントがあります。
間取りの工夫
洗面スペースを十分に確保するためには、間取りの工夫が必要です。設計の段階で洗面所に余裕を持たせ、ストレスなく使えるようにしましょう。収納用の棚を設ける場合も、設計の段階で検討します。
ダブルボウルを選ぶ
洗面ボウルが並んでいる「ダブルボウル」を選ぶと、同時に2人が使用可能です。朝の忙しい時間でも、待ち時間なく準備ができます。スペースを有効活用し、使い勝手を向上させましょう。
造作カウンターを設置
洗面ボウルや鏡、収納スペースが備わった造作カウンターをつくると、洗面台を広々と使えます。カウンターに化粧品や小物を置けば使いやすくなり、洗面所での動線がスムーズです。
収納スペースが足りない
洗面台の収納量を増やすためには、3つのポイントがあります。
引き出しを使う
収納を引き出し式にすると、奥のアイテムまでスムーズに取り出せて便利です。2段式や3段式なら、上下に無駄なく収納スペースを活用できます。
洗面所に収納を造作
洗面所に収納を造作すると、バスタオルや着替えをスッキリと収納できたり、見せたくないアイテムのために扉をつけたりできます。使い勝手に合わせて自由にレイアウトでき、収納スペースも十分です。
上部のデッドスペースの活用
洗濯機や洗面台の上部に収納を設け、吊戸棚や棚板を設置します。メーカーによっては、洗面台とユニット仕様の収納が用意されている場合もあり、統一感のあるレイアウトが可能です。
掃除の手間がかかる
洗面台の掃除を簡単にするためには、以下の3つのポイントが重要です。
ハイバックカウンター
ハイバックカウンターは、洗面ボウルに継ぎ目がありません。背面まで一体化しているため、水ハネによる背面部分の水垢がつきにくい仕様です。
凸凹の少ないシンプルな水栓
水栓の根元が濡れにくく、ヌメリやカビはつきにくい特徴があります。シンプルなデザインだけでなく、壁出し水栓やキャビネットの下部に水栓がついているタイプもおすすめです。
継ぎ目のないボウル
洗面ボウルとカウンターが一体化したデザインの洗面台には継ぎ目がありません。隙間や溝に水が溜まらず、カビや黒ずみの発生を防げます。
洗面台でシャンプーしたい
洗面所で髪の毛を洗いたい場合のポイントは以下の3つです。
伸縮シャワーヘッド
蛇口がシャワーに切り替わり、本体が手前に伸びる伸縮可能な仕組みです。シャワーヘッドは髪の毛を洗いやすいだけでなく、掃除の際も便利です。
大きめのボウル
洗面台でシャンプーすると水が跳ねやすいため、大きめのボウルが向いています。床や壁を濡らさないので、後から使う人も快適です。
撥水性のある床材
洗面台で髪を洗うと、水やシャンプーの泡が周りの床に跳ねる可能性があります。撥水性のあるクッションフロアシートを使用すると、サッと拭き取りやすくて便利です。
ドレッサーとしても使いたい
洗面台をドレッサーとしても使うためのポイントは以下の3つです。
鏡の裏に収納をつくる
化粧品やメイク道具を鏡の裏にしまえると出し入れが簡単になります。ボトルや小物を収納しやすい仕様の洗面台を選びましょう。
メイクスペースを設ける
洗面ボウルの横にメイクスペースを設けると、洗面台を使用せずにメイクできます。他の人の洗顔や歯磨きを邪魔しないため、家族全員が快適に使えます。
洗面台に検討したい人気の3つのオプション
洗面台の選び方においてオプションの選択も欠かせない要素です。家の設備は一度設置してしまうと、後からの変更がむずかしい場合もあります。人気オプションを3つ紹介しますので、慎重に検討しましょう。
フローティングデザイン
洗面台が床から浮いているデザインで、モダンでスタイリッシュな雰囲気があります。床から浮いている分だけ収納が減るため、必要なものが多い場合は注意が必要です。おしゃれな雰囲気を優先させつつ、収納スペースの確保に努めると後悔しません。
汚れ防止コーティング
洗面台そのもののオプションではなく、設置後に専門業者に依頼して行う工事です。カウンターや扉などにコーティングを施し、水をはじいて汚れがつきにくくなります。ただし、掃除の際に使える洗剤が限定されていたり、スポンジでやさしくこすったりと注意が必要です。
収納キャビネット
洗面台に引き出しや棚などを追加して収納を増やすオプションで、使いやすさも向上します。初期費用が高くなるものの、注文住宅の洗面として人気です。収納キャビネットは選択肢も多く、住宅会社や工務店の担当者にアドバイスを受けるのがおすすめです。
まとめ
今回は、快適な洗面所をつくるための洗面台の選び方についてお伝えしました。注文住宅では、設計の段階から使い勝手の良い間取りやオプションを検討できるのが魅力です。家族の人数やライフスタイルに応じて、サイズや種類を決定します。不明な点は住宅会社や工務店の担当者に相談し、納得のいく洗面台を見つけましょう。