注文住宅でマイホームを建てる段取りについて
これからマイホームを検討する方におすすめなのが注文住宅。注文住宅はすべてオーダーメイドで決めることができるので、より理想に近いマイホームを建てることができます。一方で注文住宅を建てようと思っても、何から始めたら良いのか、一体どんな流れで建てることができるのかわからないことが多く手付かずになってしまいがち。今回は、スムーズに注文住宅を建てるために、注文住宅を購入し建てるまでの基本的な流れと段取りを解説します。
要望の優先順位の決定
注文住宅は、建売住宅や中古物件などとは違い、土地探しから間取り、インテリアまですべてオーダーできるのが特徴です。理想通りの家を建てることができる反面、決めることが多く、途中で投げ出したくなってしまうという方も少なくないのがデメリット。家族で喧嘩になったり、途中放棄しないためにも必要なのが、理想とする注文住宅の指針を決めておくこと。
例えば土地の立地、周囲の建物、採光、デザイン、リビングは広く、子ども部屋が2つ、などなど。そのご家庭によって注文住宅に求める理想は十人十色です。それらの要望すべてを叶えると、予算が大幅にオーバーしてしまうこともしばしば。後から予算を調整する時にも、要望の優先順位を決めておくことでスムーズにプラン決定が進みます。
注文住宅を建てる流れ
マイホームを建てたいと一念発起してから実際に建つまで、約1年から1年半ほどかかる注文住宅の家づくり。その流れを把握しておきましょう。
1.土地選びと会社決め
まずはネットや広告、不動産(住宅)会社で土地を探します。「これだ!」と思った土地が、どこかの住宅会社が所有している場合もあるので、その点を気をつけながら土地選びと並行して注文住宅を建てる住宅会社を探します。
大体の希望があるなら、複数の住宅会社に土地の広さや要望を伝えて見積もりを出してもらい、見比べるというのもひとつの手ですし、オープンハウスを見学して自分で住宅会社の印象を確認するのも大切です。多くの会社では、相談であれば無料であることが多いので気兼ねせずに足を運びましょう。
2.土地の購入
土地選びは自分で探す他に、住宅会社に希望を伝えて探してもらうという方法もあります。実際に住むことを考えて、妥協はせずに土地を探すことをおすすめします。
実際に土地が決まったら購入の手続きが始まります。土地のローンを申し込む場合には、多くの書類や審査が必要になります。また、土地と住宅を一緒にローン組みすることも可能なので、この時点である程度の注文住宅自体の金額も計算できれば良いですね。
3.住宅ローンと事前審査
土地と注文住宅の建物が大体決まったら、住宅ローンの借入先を検討しましょう。事前審査を申し込む時には多くの書類が必要です。また、書類は金融機関によって違うので、しっかりと確かめるのが大切です。
4.ラフプランを作成
ここから本格的に建物を考えていきます。大体の枠組みができれば、更に詳細な見積もりが可能です。
見積もりが出て予算をオーバーしていれば、そこから引いたり足したりと、細かくプランを練って完成に近づけていきます。ここが一番決める事柄が多く、精神的に大変な時期になります。しかし、このプランが注文住宅にはとっても大事。こだわりの注文住宅を作るために、家族と住宅会社と協力して何度も打ち合わせを繰り返します。
ここで見積もりを複数社にお願いし、会社を本決めするのも良いですね。
5.工事・土地などの契約
プランが決まれば、本格的に注文住宅を建てるための準備をしていきます。契約金を払い、何回かにわけて建築費を支払っていきます。ここでは専門的なことになっていくので、住宅会社と相談しながら進めていくことになるでしょう。
6.住宅ローンと建築申請の申し込み
この時点で注文住宅にかかる代金がほぼ決まります。事前に検討していた住宅ローンに正式に申し込みをして、注文住宅の建築確認申請を行います。住宅会社が代理で申し込みをしてくれることもあるので、しっかりと確認しておきましょう。
7.着工
いよいよ注文住宅の工事に取り掛かります。近所へのご挨拶や地鎮祭は忘れずに。
予定通りに進んでいるか、不備がないかを時々現場に顔を出して確認すると安心ですね。
8.完成
工事に着手してからおよそ4~5ヶ月ほどで注文住宅のマイホームが完成します。その後は、写真撮影をしたり、最後の検査をしたり。引越しをしてようやく新しい住まいでの生活が始まります。