【完全ガイド】注文住宅の外装・内装でよくある失敗とは?後悔しない選び方のコツ
注文住宅を建てる際、「外装と内装をどう選べばいいのか?」と悩む方が多いのではないでしょうか。外装は家の印象を決め、内装は住み心地に直結する重要なポイントです。しかし、「デザインにこだわりすぎてメンテナンスが大変」「外観と内装の統一感がなくて違和感がある」といった失敗例も少なくありません。
本記事では、 注文住宅の外装と内装で失敗しない選び方をくわしく解説します。理想の住まいづくりに役立つ情報満載となっていますので、マイホームを検討中の方は参考にしてください。
注文住宅の外装・内装でよくある失敗と後悔ポイント
注文住宅は自由に設計できるのが大きな魅力です。しかし、選択肢が多いからこそ、完成後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔する人も少なくありません。ここでは、注文住宅でよくある外装・内装の失敗ポイントを見てみましょう。
注文住宅の外装で後悔しやすい5つのポイント
外観は家の第一印象を決める大切な要素となるため、「思っていたのと違う!」と感じる原因でもあります。とくに多いのが以下のような失敗です。
- 色のサンプルと実際の仕上がりの色が違って見えた
- 窓の大きさや形、配置が外観の印象を大きく左右してしまった
- 周囲の家と調和がとれず、バランスが悪く見える
- デザインが目立ちすぎて、周囲から浮いてしまった
- 個性がなさすぎて、周りと似すぎてしまい後悔した
注文住宅の内装で失敗しがちな6つの注意点
毎日過ごす空間のため、内装の小さなミスが大きなストレスになります。とくに次のような失敗が多く見られます。
- 間取りの設計で失敗した
- 設備の選び方を間違えて後悔した
- 収納スペースが足りず、不便に感じた
- コンセントの位置が悪く、数も不足していた
- 窓の配置や大きさが合わず、使いにくかった
- 冷暖房の効率が悪く、快適に過ごせなかった
注文住宅は自由に設計できる反面、 家の外装や内装デザインで失敗しないためには、外壁材や屋根の選び方、内装の配色や収納計画を慎重に考えることが大切です。
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注文住宅の外装・内装を選ぶときに失敗しないポイント
初めて家を建てる場合、どのようなデザインにすればいいのか迷ってしまうものです。ここでは、注文住宅の外装や内装決めるポイントや失敗しないためのコツを紹介します。
注文住宅の外装を選ぶときの失敗しないコツ
注文住宅の外装を選ぶ際は、デザインだけでなく、耐久性やメンテナンスのしやすさ、コストを考慮することが大切です。後悔しないために、それぞれのポイントを押さえておきましょう。
外壁の色選びで後悔しないためのポイント
外壁の色は家の印象を大きく左右するため、以下の点に注意しましょう。
- 汚れが目立ちにくい色を選ぶ(グレー・ベージュ・アイボリーなど)
- 周囲の景観に馴染む色を意識する
- 色あせや変色が目立ちにくい色を選ぶ
デザイン選びの注意点とおすすめの組み合わせ
外装のデザインを決める際は、全体のバランスを考え、細部まで統一感を持たせることが大切です。
- 屋根と調和するカラーの雨どいを組み合わせ、一体感を演出する
- 外壁の張り分けを活用し、ベースカラーとアクセントカラーを組み合わせる
- ストーン調やレンガ調の装飾をアクセントに取り入れると高級感がアップ
メンテナンスしやすい外壁を選ぶためのポイント
外壁は定期的なメンテナンスが必要となり、選ぶ素材によって手間や費用が大きく変わります。
- 耐久性の高い外壁材を選ぶと、メンテナンスの手間やコストを抑えられる
- 金属系サイディングは丈夫で長持ちし、断熱性にも優れている
- 定期的な塗装が不要な外壁材を選ぶと、生涯コストを抑えられる
主な外壁の種類
種類ごとの特徴を理解し、デザイン・耐久性・メンテナンスコストのバランスを考え、自分に合った外壁を選びましょう。
外壁の種類 | 特徴 |
窯業系サイディング | ・最も一般的な外壁材で、デザインやカラーバリエーションが豊富・高耐久タイプを選ぶと、メンテナンス費用を抑えられる ・一般的なものは 約10年ごとに塗装が必要 |
金属系サイディング | ・軽量で耐久性が高く、モダンなデザインに適している ・断熱性に優れたタイプもあり、寒冷地におすすめ |
塗り壁 | ・自然な風合いと温かみのあるデザインが魅力 ・汚れやひび割れが発生しやすいため、高耐久タイプを選ぶと安心 |
タイル外壁 | ・高級感があり、メンテナンスの手間がほとんどかからない ・施工費が高めなので、予算と相談しながら選ぶ |
天然木サイディング | ・自然素材ならではの美しい風合いが魅力 ・長持ちさせるには、防火 ・防腐処理が必須 |
注文住宅の内装を決めるときに押さえるべきポイント
注文住宅の内装を選ぶ際は、「コンセプト」「空間の広がり」「実物の確認」の3つを意識することで、後悔のない仕上がりとなります。
コンセプトを明確にする
内装デザインは、家族の生活スタイルや価値観を反映させることが重要です。
- 家族のライフスタイルに合ったコンセプトを考える
- 「明るく開放的な空間」「落ち着いた和モダン」など、具体的にイメージを言葉で表す
- 将来のライフスタイルの変化を考慮し、長く快適に暮らせるデザインを選ぶ
空間の広がりを意識する
色やデザインによって、部屋の印象は大きく変わります。
- 面積が広い部分(壁・床・天井)はシンプルなデザインがおすすめ
- ベースカラーは、家具やキッチンとの調和を考慮し、空間を広く感じさせるホワイトやアイボリーなどの明るい色を選ぶ
実物のサンプルを必ず確認する
カタログや写真だけでは、実際の質感や色合いを正確に把握できない点に注意しましょう。
- 壁や床などの材質は、必ず実物のサンプルをチェックする
- カタログの画像ではわかりにくい質感や凹凸を、実際に手で触れて確認する
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注文住宅の外装と内装で失敗しないために取り入れるべきアイデア
注文住宅の外装や内装を決める際は、機能性や住み心地も重要なポイントです。とくに、屋根・窓・床材は、快適な暮らしに大きく影響します。ここでは、3つの選び方について、失敗を防ぐためのアイデアを紹介しましょう。
注文住宅の屋根選び
家の外装の中でも、屋根材はデザインや耐久性に大きく影響する重要な要素です。
新築住宅でよく使われる屋根材には、スレート・陶器瓦・ガルバリウム鋼板があります。
スレート屋根の特徴と種類
スレートは最も普及している屋根材で、大量生産が可能でコストを抑えやすいという理由から多くの住宅会社が標準仕様として採用しています。
スレート屋根の主なメリットは、「軽量で地震の揺れを軽減できる」ことと、「カラーバリエーションが豊富でデザインの自由度が高い」ことの2点です。
一般的なスレート屋根は耐久性が低く、約10年ごとに塗装メンテナンスが必要です。しかし、高耐久スレート屋根を選べば、耐用年数が約30年と長く、メンテナンスコストを大幅に抑えられます。 価格が高いため、多くの住宅会社ではオプション扱いとなっているので注意が必要です。
三宅工務店では、屋根材メーカー「ケイミュー」の特別協賛により、高耐久スレート「コロニアル遮熱グラッサ」を標準仕様として採用。 30年以上経ってもほとんど劣化しない高い耐久性に加え、優れた遮熱性能を備えています。屋根の下の温度を最大12℃低減し、冷房費を抑えながら夏場の室内を快適に保つことが可能です。
人気上昇中!ガルバリウム鋼板の屋根
最近では、スタイリッシュなデザインが人気のガルバリウム鋼板を希望する方も増えています。
ガルバリウム鋼板の主なメリットは、「 スッキリとしたデザインで、シンプルモダンな外観に最適」「 軽量で、地震の際の揺れを抑えられる」という2点です。
ただし、一般的な住宅会社では価格が高く、オプション扱いとなるケースが少なくありません。
三宅工務店では、ガルバリウム鋼板を標準仕様として採用しています。とくに、屋根の傾斜が緩やかな「緩勾配」の建物に多く取り入れ、機能性とデザイン性を兼ね備えた住まいを提供しています。
注文住宅の窓選び
家づくりにおいて、窓は快適性とデザインを大きく左右する重要な要素です。
窓には、外の暑さや寒さを防いで冷暖房効率を高める「断熱性」と、家の外観に影響を与える「デザイン性」という2つの役割があります。
窓の断熱性能を決めるポイント
住宅用の窓は、枠の素材とガラスの種類によって断熱性能が異なります。
窓枠の種類 |
アルミ枠:コストが低く耐久性に優れるが、熱を通しやすく断熱性が低い 樹脂枠:断熱性能が高く省エネ効果が期待できるものの、強度が低いために枠が太くなりやすい アルミ+樹脂のハイブリッド枠:アルミの強度と樹脂の断熱性を兼ね備え、バランスが良い |
窓ガラスの種類 |
複層ガラス(2枚ガラス):標準的な断熱性能 トリプルガラス(3枚ガラス):断熱性が高く、省エネ性能に優れる |
一般的な住宅会社では、コストを抑えるために「アルミ枠+2枚ガラスの複層ガラス」を標準仕様としています。初期費用は安くなるものの、断熱性が低いというデメリットに注意が必要です。
LIXIL「TW」トリプルガラス窓がおすすめ
三宅工務店では、LIXILのハイブリッド窓「TW」トリプルガラス仕様を標準採用しています。
TWの特徴
- 業界トップクラスの断熱性能:トリプルガラス(3枚ガラス)とアルミ+樹脂のハイブリッド枠を採用し、高い断熱性を実現。
- 優れた省エネ効果:アルゴンガスを封入することで熱の伝わりを抑え、室内の温度を安定させる。
デザイン性の高さも大切
窓枠の素材は、デザインにも影響を与える重要な要素です。
たとえば、樹脂製の窓枠は断熱性能に優れている一方で、強度が低いために枠が太くなりがちです。
その結果、「窓枠が目立ちすぎて外観に違和感が出る」「シンプルモダンなデザインではバランスが崩れやすい」といった後悔につながる場合もあります。
TWなら 強度の高いアルミと樹脂のハイブリッド構造で、断熱性能を保ちつつ、スリムでスタイリッシュなデザインを実現可能です。シンプルモダンはもちろん、和モダン・プロヴァンス風など幅広いデザインにも似合います。
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注文住宅の床材選び
床材は、家の印象を決めるだけでなく、毎日直接触れる大切な部分です。そのため、デザイン性・耐久性・快適性にこだわって選ぶと後悔を防げます。ここでは、一般的に使用される4種類の床材の特徴を見てみましょう。
床材の種類 | メリット | デメリット |
無垢材(天然木100%) | ・木の質感や香りを最も感じられる ・経年変化を楽しめる | ・価格が高く、反りや割れが発生しやすい ・定期的なワックスがけが必要 |
シート貼り(プリント合板) | ・最も安価でコストを抑えられる ・汚れに強く、お手入れがしやすい | ・表面の木目が印刷のため質感がチープに感じる ・冷たい肌触りで、耐久性が低く劣化しやすい |
突板(0.5mm前後の天然木) | ・比較的手頃な価格で天然木の質感を楽しめる ・品質の良い突板なら、見た目も美しく耐久性も高め | ・安価な突板は質感が乏しく、見た目に物足りなさを感じる ・一般的な住宅会社では低価格な突板を標準仕様にしていることが多い |
挽き板(天然木を厚くカット) | ・木目が美しく、高級感がある ・無垢材よりも反りや割れが少なく、耐久性が高い ・肌触りが柔らかく、快適な歩行感 | ・価格が高く、多くの住宅会社ではオプション扱い |
三宅工務店では高級感のある挽き板を標準仕様に!
一般的な住宅会社では、コストを抑えるために突板やシート貼りの床材を標準仕様としています。
しかし、当社ではより上質で耐久性に優れた床材を標準採用し、ワンランク上の快適な住まいを実現しています。
ウッドテック社の特別協賛により、高級挽き板の「ライブナチュラルプレミアム」が1階の床材として標準仕様です。天然銘木の無垢材を厚さ2mmに加工した挽き板を使用するため、美しい木目と上質な風合いが叶うだけでなく、 優れた耐久性&ワックスがけ不要でメンテナンスが簡単というメリットもあります。
2階には、同じウッドテック社の「ライブナチュラルMSX」を標準採用しており、品質の高い天然木を使用した突板仕上げとなります。マットな塗装仕上げで、木の素材感が引き立ち、耐久性の高さが魅力です。
注文住宅の外装・内装で後悔しないためにやるべきこと
理想の注文住宅を建てるためには、以下のポイントを押さえた情報収集が重要です。
施工例やモデルハウスを見学する
現地を訪れることで、広さや質感、使用されている素材を直接体感できます。写真だけでは伝わりにくいデザインの細部や、生活動線の使いやすさもしっかりと確認できるため、より具体的なイメージを持てます。
実際に住んでいる人の口コミをチェックする
生の声を通じて、住み心地や後悔したポイントをよりリアルに知れるチャンスです。「もっとこうすればよかった」といった具体的な実例が、間取りや設備を選ぶ際の貴重な参考になるでしょう。
専門家に相談し、最適なプランを立てる
プロの視点から、デザインと機能性をバランスよく取り入れるためのアドバイスを受けられます。ライフスタイルに合わせた最適なプランを提案してもらえるため、理想の住まいづくりが実現しやすくなるのも魅力です。
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まとめ:注文住宅の外装・内装は計画的に選ぼう!
注文住宅の外装や内装を選ぶ際は、デザイン性だけでなく、機能性やメンテナンスのしやすさも考慮すると失敗しません。見た目が美しくても、手入れが大変だったり、住み心地が悪かったりすると後悔につながります。そのため、信頼できる工務店を探し、事前にしっかりと情報収集を行いましょう。