アクセントクロスの失敗しない選び方と部屋別の実例7選!おしゃれな空間を演出しょう
アクセントクロスは、部屋の壁の一部に違う色や柄を取り入れて、おしゃれな雰囲気を演出できる便利なアイテムです。しかし、選び方を間違えると雑然とした印象になるので、慎重に検討する必要があります。この記事では、部屋別の使い方や失敗を避けるためのポイントを7つの実例とともにご紹介します。理想の部屋を作りたい方や、インテリアに自信がない方も参考にお読みください。
アクセントクロスの効果とは?
アクセントクロスとは、部屋の壁の一部を異なる色や柄にするための壁紙です。アクセントクロスによって、シンプルな部屋も一気におしゃれな印象に変わります。また、空間に奥行きを出して、広さが限られている部屋を広く見せる効果も期待できます。従来の壁紙と同じくらいの価格で気軽に試せるため、注文住宅でも取り入れやすいと人気です。インテリアコーディネートを楽しみたい方にとっては、部屋のテーマに合わせてクロスを選ぶことで、家づくりの醍醐味をさらに味わえるでしょう。
アクセントクロスのメリットを知って失敗を防ごう
アクセントクロスは、部屋の印象を手軽に変えられる魅力的な壁紙だとお伝えしました。では、一体どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、選び方で失敗しないために知っておきたいアクセントクロスの魅力を3つ紹介します。
部屋をおしゃれに演出できる
アクセントクロスを取り入れると、部屋が個性的な印象に仕上がります。壁紙をすべて同じ色で統一すると単調になりがちですが、アクセントクロスを加えることで目を引くポイントが生まれるためです。部屋に入ったときにインパクトがあり、リビングやダイニングでは来客との会話のきっかけにもなるでしょう。
手頃な価格で取り入れられる
アクセントクロスは、一般的な白い壁紙とほとんど価格が変わりません。そのため、コストを抑えながら部屋の雰囲気をおしゃれに演出できます。ただし、汚れ防止や消臭機能など性能を上げると価格が高くなるため、注意が必要です。特別な機能を必要としない空間であれば、リーズナブルに導入できます。
DIYで簡単に貼り替えられる
最近はDIYで簡単に貼り替えられるクロスが増えており、部屋の雰囲気を気軽に変えられるのもメリットです。「後から好みが変わるかもしれない」と心配せず、お子さまの成長に合わせて模様替えするように壁紙を貼り変えましょう。SNSにはDIYで失敗しないコツも紹介されており、手軽に貼り替えできるのも人気の理由のひとつです。
初めてでも失敗しないアクセントクロスの使い方アイデア7選
初めてアクセントクロスを選ぶ場合、「どうすればダサくならずにおしゃれにできるか」と悩む方も多くいます。そこで、リビングやダイニングなど7つの部屋を例に挙げて、おすすめの選び方を詳しく解説しましょう。
グレーのタイルと異素材でリビングを洗練空間に
リビングにグレーのタイルを貼ると、他の色や素材と調和しやすくなります。家具や家電が多い空間のアクセントとして、グレーはおすすめカラーです。クロスではなくタイルを使うことで高級感が増し、ゲストを迎える空間としてもふさわしくなります。
さらに、天井の化粧梁やスケルトン階段の木材など異素材を組み合わせると、デザインに深みが生まれるのでおすすめです。木材と金属、漆喰とガラスのように、温かみと冷たさを感じる素材の組み合わせによって洗練された印象に仕上がります。日常から離れ、ホテルライクな暮らしを実現したい方に最適です。
ただし、異素材を使う際は、どちらを主役にするか決めておきましょう。両者の主張がぶつかり合うと、落ち着かない雰囲気になってしまいます。
天井に明るいアクセントクロスで広がりと開放感のあるダイニング
天井にアクセントクロスを使い、壁は通常のクロスで広がりを強調しているダイニングの実例です。アクセントクロスは視線を引きつけるため、壁に使用すると空間が狭く感じられる場合もあります。しかし、天井に貼ると、広がりを保ちながらデザイン性を向上できるのが利点です。
天井にアクセントクロスを貼る際は、濃い色や密集した柄を使うと低く感じてしまいます。写真のように明るい木目調を選ぶと、部屋全体が明るくなるのでおすすめです。
実例では、リビング側を吹き抜けにしているため、開放感がより増しています。間取りとのバランスも考えて空間をコーディネートできるのは、細部まで設計できる注文住宅ならではの魅力です。
黒のアクセントクロスで和室にモダンな高級感を演出
壁に黒のアクセントクロスを使った和室では、部屋にモダンな雰囲気と高級感を与えています。クロスに薄い市松模様が入っており、シンプルながらも奥行きを感じさせるコーディネートです。
おすすめの柄として縦縞や和柄(桜や竹など)は、奥深さのある空間演出に役立ちます。アクセントクロスに濃色や派手な柄を使う際は、窮屈な印象にならないように注意が必要です。上下に余白を作ったり、窓を設けて視線を外に抜けさせたり、対策方法はいくつもあります。とくに和室をシンプルで洗練された空間に仕上げたい場合は、デザインを控えめにするのがポイントです。
ただし、最近では和室を洋室のように使うインテリアも多くなっているので、ご自身のイメージに合わせて選びましょう。
青みがかったグレーのアクセントタイルと木材で統一したキッチン
青みがかったグレーのアクセントタイルと、ウッド素材の食器棚やカウンターを組み合わせたキッチンです。アクセントクロスだけでなく、ロフトスタイルが特徴的でおしゃれに魅せています。
タイル単体でも雰囲気を出せるものの、周囲のインテリアと統一感を持たせることで、キッチン全体がスタイリッシュに仕上がっている例です。空間をコーディネートする際は、小物や照明のバランスが重要なポイントとなります。写真のように、アメリカンテイストの食器やヴィンテージ感のある照明を取り入れることで、キッチン全体のセンスが引き立ちます。
キッチンは毎日使う場所なので、できるだけ好みのインテリアに仕上げると良いでしょう。ただし、実用的な使い勝手も大切なので、注文住宅を設計する段階でプロに相談すると失敗を防げます。
アクセントタイルと収納棚で季節感と広がりのある玄関
玄関ホールの正面に、大きめのアクセントタイルと収納棚を設置した例です。棚には季節ごとにインテリア小物を飾れ、春は桜、12月はクリスマスツリーという具合に玄関の雰囲気を変えられます。小さなお子さんがいるご家庭では、情操教育にも役立つアイデアです。
アクセント部分に棚や小物を置くメリットは、壁に奥行きが生まれる点です。玄関が広く感じられ、正面の圧迫感も小物や雑貨で緩和できます。玄関は開放的なほうが心地よい空間となり、帰宅時に気持ちが癒されるでしょう。
収納や棚を設置する際のポイントは、目立ちすぎる色や形を避けることです。玄関全体のバランスを考え、扉を開けたときの見え方を意識すると失敗せずに済みます。
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水跳ね防止のアクセントタイルをおしゃれに取り入れた洗面所
洗面台周りに水跳ね防止を兼ねてアクセントタイルを使用した実例です。シンプルな内装デザインの中で、アクセントタイルが際立つよう工夫されています。控えめな色合いで全体に統一感が生まれ、少ない面積でもおしゃれな雰囲気を引き立てているのが特徴です。
ミニマルな空間となりやすい洗面所やトイレでは、アクセント部分の面積が広すぎると重く感じられる問題があります。全体のバランスを見ながら配置や分量を調整し、アクセントクロスが悪目立ちしないようにしましょう。
選び方に自信がない場合は、注文住宅の実績が豊富なハウスメーカーや工務店に依頼するのがおすすめです。失敗を防ぐためのアドバイスを受けたり、過去の建築事例を見せてもらえたりするので、初心者でもスムーズに検討できます。
ピンクのアクセントクロスで子ども部屋に遊び心をプラス
鮮やかなピンクのアクセントクロスを使った子ども部屋の例です。内装や家具をシンプルにし、他の色を控えめにすることで、ピンクの壁紙が際立つよう工夫されています。
インパクトの強いクロスを用いる際は、他に主張の強いデザインを使用しないのがポイントです。写真の部屋は床やカーテン、壁紙、家具を白で統一しています。そのため、ピンクのクロスが空間のアクセントとして効果的に映えています。
クロスの貼り替えはDIYでも難易度が低く、業者に頼んでも比較的安価です。お子さんの成長に合わせてアクセントクロスのデザインを変更すれば、子育てと一緒に家づくりも楽しめるでしょう。
アクセントクロス選びで失敗しない6つの注意点
アクセントクロスの魅力を理解しても、選び方を間違えると部屋づくりが失敗してしまう原因です。ここでは、注文住宅を新築する際に注意したい6つのポイントと成功させるためのコツを紹介します。
1. アクセントクロスは20~30%の使用が理想的
アクセントクロスは、部屋全体の壁のうち20~30%を目安に使うのがバランス良く仕上げるコツです。たとえば、壁が4面ある部屋では1面だけにアクセントクロスを取り入れると、おしゃれにまとまります。アクセント部分の面積が広くなりすぎると色や柄が目立ちすぎて、落ち着かない部屋になってしまうので注意が必要です。また、色や柄によっては少ない面積でも存在感が強くなるので、数字は参考程度にとどめましょう。
2. シンプルな壁紙には明るい色や柄をプラス
白やベージュのようなシンプルな壁紙には、思い切って明るい色や柄のアクセントクロスを合わせるとメリハリが生まれます。同系色同士を組み合わせると変化が生まれにくく、アクセントクロスを使用する意味が感じられません。おしゃれな部屋づくりを目指すなら、あえて目を引くデザインにすることがポイントです。インテリアに自信がない方は、SNSや雑誌の写真を参考にしてみましょう。
3. 大きめのサンプルで仕上がりをイメージしよう
壁紙選びで失敗しないためには、カタログ写真や小さなサンプルだけで判断しないことが重要です。できるだけ大きめのサンプルを用意すると、実際の仕上がりに近い状態を確認しやすくなります。小さな見本では濃く見えた色が、壁一面に貼ると薄く感じられるというケーズも少なくありません。ハウスメーカーや工務店担当者に依頼し、できるだけ大きな見本を用意してもらいましょう。モデルハウスで実物を見られるようであれば、足を運んでみるのもおすすめです。
4. 照明や窓の位置も考慮して選ぶ
アクセントクロスは、部屋の位置や光の当たり方で印象が大きく変わります。たとえば、窓が多い部屋は採光が良いため、壁紙の色が明るく見えるというのが特徴です。そのため、少し暗めの色を選ぶと、入居後に「失敗した」と後悔せずに済みます。注文住宅の壁紙の色調を決める際は、自然光の入り具合や間取りも重要なポイントです。不安がある場合はプロに相談し、適切なアドバイスをもらいましょう。
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5. 機能性の高いクロスで使い勝手を向上させよう
最近の壁紙には、「汚れにくい」「傷がつきにくい」などの機能が備わっている場合もあります。部屋の用途に合わせて、汚れや傷に強いクロスを選ぶと暮らしの中で感じるストレスを減らせるのでおすすめです。たとえば、トイレには消臭機能、洗面所には調湿性能が適しています。ただし、高性能な壁紙は価格が高くなるという傾向があるため、本当に必要な機能かどうかを慎重に検討しましょう。
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6. 壁紙の厚みで仕上がりに差をつける
壁紙は厚みがあるほど丈夫で、小さな凹凸も隠してくれるメリットがあります。仕上がりを美しくしたい場合、薄い壁紙は避けます。継ぎ目が浮きやすく、見た目に影響してしまう可能性が高いためです。厚みの簡単な見分け方として、サンプルを手にとる方法があります。壁紙が丸まりやすいようであれば薄いと判断でき、失敗を防ぎやすくなります。色味や素材の質感を確認するためにも、できるだけ実物を触ってみましょう。
まとめ
アクセントクロスは、部屋の印象を大きく変える効果があり、手軽におしゃれな空間を演出できる人気アイテムです。しかし、選び方を誤ると、部屋が雑然とした印象になったり圧迫感を与えたりするデメリットもあります。部屋の用途や注意点を押さて、色や柄、素材を選べば初心者でも失敗せずに選べます。記事を参考に、アクセントクロスを取り入れて、おしゃれな注文住宅を実現しましょう。