住宅の間取りを決める時の注意点
間取りをあまり考えずに決めてしまうと、実際に建てた後に後悔することにもなりかねません。そんなときに間取りに関する知識があれば家族の意見を取りまとめ、話を進めることができます。そこで今回は、間取りを決めるコツなどをご紹介します。
毎日必ず通る「動線」をイメージする
自分や家族が朝起きてから、夜寝るまでにどこで何をするかをイメージして、毎日必ず通る動線に合わせた間取りになっていることが理想です。
家事は毎日行うものですので、家事動線はなるべく短く・スッキリとした動線にすると便利です。洗濯や掃除は家事の中でも重労働なので、キッチンと洗面脱衣室を隣接させ、水回りを1か所にまとめる動線は主婦の皆様には家事がしやすくなり人気があります。
料理は家事の中でも、負担の大きな作業です。料理の時間を快適なものにするため、キッチンの形にも工夫をしましょう。例えばI型のキッチンであれば、シンプルな動線で家事が行えます。横に長い動線ですが、そのぶん収納スペースを充実できます。またL型キッチンは調理動線が直角で移動距離が短いため、作業がしやすいです。作業スペースと調理スペースが分けられるので便利です。
収納スペースと家具の配置位置を考えてよう
新しく住宅を建てるならなるべく居住空間を増やしたいと思うものです。
部屋を広く取りすぎて収納スペースが少なくなってしまった結局、ものが部屋にあふれてしまい、いつも散らかった落ち着かない部屋になってしまう可能性があるからです。
実際の家具の大きさを測って、図面と同じ縮尺で色紙などに書き込み、切り取って図面に合わせて配置場所をあれこれ考えてみるのも良いでしょう。
何も置いてないと広く感じる部屋でも、実際に家具を配置すると思ったより狭く感じることがあります。
実用性を重視しましょう
「天井を高くし吹き抜けの天井にしたい」「リビングの窓をおおきくしたい」など解放感もあり、見た目もおしゃれで憧れるかもしれません。
吹き抜けは暖房を使用する場合、暖かい空気は上にいくので、なかなか部屋が温まらず電気代が多くかかってしまったり天井に付けた電球の交換や、掃除にも手間がかかってしまうこともあります。大きな窓の場合は結露など掃除が思っていた以上に大変になる可能性もあります。
見た目のおしゃれさも大事ですが、実用性も考えたうえで間取りを決めていくことで、将来も後悔のない家にしていただきたいと思います。
家事動線を生かした家づくり
間取りに関しては、オシャレで素敵ということだけでなく、実際に心地よく住めるかどうかが大切です。せっかく自由な注文住宅を建てるのであれば、家事動線にこだわって暮らしやすいマイホームを手に入れましょう。