これから家づくりを考えているご家族にとっては、家を建てることは未知の経験の方が、ほとんどです。
これから家族がずっと暮らす家を建てるわけですから、後悔のない理想の家づくりをしてほしいと私たちアイフルホームは考えます。
その時に選ばれる建築会社が私たちでなかったとしても、家づくりをされる方に絶対に知っておいてほしいことがあります。
ここでは、「失敗しないための家づくり」に欠かせない、必ず抑えておきたい3つのポイントについて、Q&Aを交えながら解説していきます。
失敗しないための家づくり3つのポイント
ポイント1断熱性・気密性といった省エネルギー性能が備わっていること
全国の住宅事業者が、今最も注目しているのが「建物の性能」だということをご存知ですか?
中でも断熱性・気密性といった省エネルギー性能は、住んでからの光熱費や室内環境に大きな影響を及ぼすことから、これからの家づくりの常識と言われています。
- 省エネルギー性能の費用面はどうなっているの?
例えば、建築費を200万円抑えて性能を妥協してしまった住宅(A)と、200万円を投じて性能を上げた住宅(B)とでは、長い歳月を踏まえると次の表のように光熱費や維持費が大きく異なってきます。
一目瞭然ですよね?
住宅(B)は光熱費・維持費等のランニングコストが住宅(A)と比較して800万円程安いのがわかります。
このように、購入時に単に安いことを理由にAを選んでも、光熱費や維持費などのコストを加味すると、結局は高くついてしまうことになりかねません。
実は初期段階で性能にお金を投じたBの方が、年々上昇傾向にある電気代一つとっても、その後節約できるケースがほとんどなのです。
- 断熱性能の賢い選び方って?
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光熱費は、断熱性能を高めることで飛躍的に抑えられます。
断熱性能はUA(ユーエー)値という数値で表すことができ、低いほど効果がアップ。
もしも、UA値について答えられない業者がいたら、依頼先の選択肢から外された方が無難かもしれません。
断熱基準
断熱性能の基準としてよく用いられる3つの指標を比較しております。UA値の低さや年間冷暖房費用のコスト差について明確な違いがあるのがわかります。
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等級4
UA値[断熱性能] 0.87
年間冷暖房費用(※自社CADにて試算)
136,704円 -
断熱等級7
UA値[断熱性能] 0.26
年間冷暖房費用(※自社CADにて試算)
35,005円(-101,699円)
年間の冷暖房費を合計した金額の差額
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- 気密性能ってなに?
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断熱性能と並んで重要となるのが「気密性能」。
気密性とはいわゆる家の隙間のこと。
気密性能は気密測定機を用いてC(シー)値という数値で表すことができます(C値1.0=ハガキ1枚分の隙間)。どんなに断熱性が高くても、家中に隙間がたくさん空いていては冷たい空気が外から入り込んでしまって本末転倒。
室内温度は人間の健康や生命をも左右するため、決して疎かにするべきではありません。
そんなに大切なのに、ほとんどの会社は気密測定をしていません。
必ず住宅会社には「気密測定していますか?」と聞いてみてください。
高気密住宅を提供しているかどうかの判断基準になります。
最低でもC値1.0以下の家づくりを実現しましょう。
ポイント2最高強度の耐震性が備わっていること
世界の地震の1/10は日本で起こっているという事実。
私たちの暮らしにおいて災害対策はすでに当たり前のことになりました。大切な家族の命を地震から守るため、家づくりにも高い耐震性が求められます。地震に強い家を表す「耐震等級」は3段階に分かれていて、強度が高いほど安全です。
家づくりの際には、耐震等級や耐震のための工法を住宅会社からヒアリングするようにしましょう。
- 耐震等級って?
- 地震に強い家を表す「耐震等級」は3段階に分かれていて、強度が高いほど安全です。
- 地震に強い「工法」ってあるの?
「真に地震に強い家」とは、耐震等級も備えた上で“繰り返し”の地震に耐え、住み続けることができる家のことを言います。
そこで重要となるのが、地震の揺れを吸収するチカラ。地震に強い工法です。地震対策の種類(新築住宅の主な地震対策[工法])
耐震工法
建物を固く強くする工法は、建築基準法で、ある一定の性能が決められている。繰り返し揺らされると少しずつ緩んで弱くなる。
費用は掛からず、建築基準法で一定以上の性能を確保。繰り返しの地震には弱いため、地震後に補修が必要となるケースが多い。制震工法
建物の内部にエネルギー吸収装置を入れ、建物の変化を小さく抑える工法。繰り返しの地震に強い。
60~100万円ほどの費用は掛かるが、建物の変形を小さく抑え、繰り返しの地震にも強く、損傷も受けにくい。地震後もメンテナンスが必要ないことが多い。免震工法
建物の基準と土台を切り離し、地震の揺れを建物に伝えなくする工法。繰り返しの揺れにも強い。
建物全体が変形せず、最も高い効果が期待できる。費用は500~600万円と最も高く、免震自体のメンテナンスが必要な場合もあり。- 効果(新築時)
- ◯
建築基準法で、ある一定の性能を確保
- 効果(地震後)
- △
繰り返しの地震に弱い(1回の地震で建物に損傷)
- コスト
- ◎
0円
- メンテナンス
- △
地震後の補修が必要
- 効果(新築時)
- ◯
建物の変形を小さく抑える
- 効果(地震後)
- ◯
繰り返しの地震に強い(建物が損傷を受けにくい)
- コスト
- ◯
60~100万円
- メンテナンス
- ◯
メンテナンス不要
- 効果(新築時)
- ◎
建物全体が変形せず効果が最も高い
- 効果(地震後)
- ◎
建物全体が変形せず効果が最も高い
- コスト
- ×
500~600万円
- メンテナンス
- △
メンテナンスが必要なものが多い
地震大国の日本では、「耐震等級3」はスタンダードに備わっているべき基準です。そして、耐震等級に加え、繰り返しの地震に強い工法を採用し、地震に強い家づくりを実現させましょう。
ポイント3家を長持ちさせる耐久性が備わっていること
お金と時間を掛けて完成させた大切なマイホームを、長期間良好な状態で維持したいと考えるのは当然のことですよね?
そこで、耐久性の優れた「長期優良認定」という制度があります。
長期優良認定住宅とは、国が認める、長期にわたり良好な状態で使用するための措置が、その構造及び設備に講じられた優良な住宅のことです。
家づくりの際には、この「長期優良認定」に該当するかどうかをチェックするようにしましょう。
- 認定を受けたら何か得することがある?
- 認定を受けている住宅は、補助金や金利の引き下げ、税の特例や地震保険料の割引など、お金の面でも大変優遇されます!
- 仕様と認定、どう違うの?
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近年では、国が「長期優良〝認定〟住宅」を推奨しているのを逆手にとって、客寄せのための「長期優良〝仕様〟住宅」を打ち出す会社も出てきているので要注意‼︎
「長期優良認定」とは、倒壊の防止・損傷の防止・維持管理への配慮・劣化の軽減・温熱環境など様々な項目で一定基準を満たしている住宅のことを言います。
認定を受けるには手続きが非常に複雑なため、しっかりやっているところが正直多くありません。アイフルホームでは各項目で高い水準を標準採用としておりますので、ご安心ください。
家づくりチェックポイント
以上、「失敗しないための家づくり、3つのこと」をお伝えしてきました。
一生に一回と言われる家づくりで後悔しないため、ここで最低限抑えておきたいポイントをもう一度まとめておきましょう!
住宅展示場やハウスメーカーで話を聞く際は、チェックリストとしてぜひご活用ください。